夏の紫外線は肌にとても強い刺激を与え、シミやシワ、お肌の老化の原因になります。室内中にいても紫外線はお部屋の中に入ってくるので、日焼け止めを常に塗り紫外線対策をする必要があります。夏に浴びた紫外線は、秋以降にシミとなってじわじわと現れてきます。シミは早い段階で除去すれば、キレイに跡も残らずに治療ができます。今回は悩みが多いシミの治療方法についてご紹介いたします。
シミの種類について
シミの原因となるメラニンが放出される場所が浅い所にあるか、深い所にあるかによって、シミの種類や治療方法が変わります。
表在性のシミ、そばかす
いわゆる日焼けをしてできるシミ、そばかすなど、皮膚の浅い箇所にあるシミのことをいいます。時間が経過するにつれて、色が徐々に濃くなっていくことが多いです。
老人性色素斑
30代以降からこめかみ・目元・顔まわり、手の甲などに現れるシミ。月日が経つにつれてどんどん大きくなり、個人差はありますが隆起してくる厄介なシミです。
脂漏性角化症
加齢によって現れる隆起性のイボで、主に体幹やこめかみなどに出る方が多いです。
肝斑
ホルモンバランスの低下が原因で現れる女性特有のシミです。メラニンが常に放出されている状態なので、紫外線の刺激や擦ったりしてしまうとそれが更に刺激となり悪化する、女性の中では悩みが多いシミの一つです。
炎症性色素斑
ニキビや傷の箇所を擦ったり、触ったりすることでできるシミのこと。肌のターンオーバーによって徐々に薄くなってくる方が多いです。
深在性のシミ
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)や母斑などがこの分類に入ります。皮膚の深い箇所からメラニンが放出されているので、完治するまで治療も長引くことが多いシミです。

どんなシミ治療があるの?
フォトフェイシャル
光治療で広範囲に広がっているシミを除去する治療法。浅い場所にシミが存在する場合は除去することができますが、深い場所にシミが存在している場合は完全に取りきれない場合もあります。
レーザートーニング
肝斑治療を目的としたトーニング治療です。肝斑は刺激を与えるとメラニンがさらに放出されてしまうので、レーザーの刺激を与えすぎても悪化する恐れもある難しい治療です。症例写真や先生のカウンセリングをしっかり受けることをおすすめいたします。
レーザー治療
特定の波長でシミを除去する治療方法です。最近では皮膚科、美容皮膚科、形成外科でレーザー治療をしている所も増えてきました。1回で綺麗に取りたい!という方にはおすすめの治療法です。
今回は気になるレーザーの最新シミ治療について、詳しくご紹介いたします。
レーザー治療はどんなことをするの?
初めてレーザー治療という言葉を聞いて、痛い。怖い。と想像する方が大半だと思います。基本的には麻酔をすることなく、お肌に一定の熱刺激を与えメラニンを砕いていく治療法なので、術後の痛みもなく安心してシミ治療を受けていただくことができます。

レーザーの機械は何が一番効果的?
レーザーといっても、クリニックによって使っている機械はさまざまです。一般的にシミ治療で使われる機械は、Qスイッチレーザーやピコレーザーの機械が多く使われています。
Qスイッチレーザー
Qスイッチレーザーはナノ秒という単位の時間で、ターゲット層に熱刺激を与えメラニンを砕いていく仕組みです。痛みやダウンタイムも少なく、シミ治療の王道のレーザー治療です。照射をしたらその箇所にテープを貼り患部に刺激が当たらないように保護します。レーザー照射をした箇所を擦ったり紫外線を浴びてしまうと、色素沈着が起きて治りが悪くなってしまうので、術後のケアに注意が必要です。
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ピコレーザー
ピコレーザーはQスイッチレーザーよりも短い時間のピコ秒という単位でターゲット層に強い熱刺激を与えます。タトゥー除去の治療などに特化した機械で、シミ治療にもよく使われています。Qスイッチレーザーで完全に取りきれないシミが残っていたら、ピコレーザーで施術を受けていただくことをおすすめします。術後は1週間ほど照射した箇所にテープを貼り、同じように紫外線対策など肌に刺激を与えないように注意が必要です。
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どちらのレーザーもお肌への刺激は皮膚の真皮層まで到達しているので、施術を受けた後のアフターケアが重要です。シミ以外のトーニング治療(肝斑治療)などにもQスイッチレーザーとピコレーザーは使われているので、なかなか自分でシミが見極められない場合は、クリニックへ行き一度先生に相談してみることをおすすめします。
紫外線対策について
日頃から紫外線対策をしておけば、シミの発生を防ぐことができます。紫外線には生活紫外線とレジャー紫外線の2種類の紫外線が存在します。
UV–A
生活紫外線と呼ばれる、日常で浴びている紫外線のこと。波長が長く皮膚の深部にまで波長が届いてしまうので、しわ・たるみの原因になります。日焼け止めはPA+の+が多いほど、UVAの防止効果が高いため、紫外線が強い時期はPA+が多い日焼け止めを使うのがおすすめです。
UV–B
レジャー紫外線と呼ばれる、じりじり暑い紫外線のこと。波長が短く、皮膚の表面が赤くなったり、シミやそばかすの原因となる波長です。UVBを防止するSPFの数字が高いほど、肌へのダメージを防ぐことができます。

おわりに
シミは紫外線だけでなく、ホルモンバランス(特にエストロゲン)の乱れや肌への刺激、ターンオーバーの乱れによって発生することもあります。できるだけシミ増やさないように、日頃から規則正しい生活と、外出する際はしっかりと日焼け止めを塗って、紫外線から肌を守っていきましょう。
アパレル販売員を経験し、コスメやメイク、スキンケアなどをより詳しく学びたいと思い、下記資格を取得。
・日本化粧品検定1級、2級
・コスメコンシェルジュ
美容医療に携わり、美容の知識をつけるため、現在も化粧品の成分やメイク、コスメなどを勉強中です。
美容は「継続は力なり」ということわざがあるように、努力を惜しまず続ければ、誰でも必ず結果として現れます。
私は「美容は楽しんでやる」をモットーに、毎日のスキンケアもメイクも楽しんで行うように心がけています。
女性はいつまで経っても若々しく綺麗でいたいものです。
美容の知識をたくさんつけ、皆さんへより良い情報を届けられるよう、たくさん発信していきます。