鏡を見ると気になる毛穴。大きく開いて目だったり、小鼻が黒くブツブツしていたり、お顔の毛穴は目立つしメイクののりも悪くなりますよね。そんな目立つ毛穴は、毎日のルーチンで予防・改善することができます。
今回は、スキンケアや生活習慣など毛穴をなくすルーチンを、開き毛穴や詰まり毛穴の原因と一緒にご紹介していきます。では早速見ていきましょう!
サムネイル:オズモール公式リンク
毛穴が開く原因

毛穴には皮脂腺があり、皮脂腺から分泌される皮脂は、肌表面の水分と調節し合いながらお肌の潤いを保っています。通常はこの皮脂と水分のコントロールが上手く保たれていると、お肌のキメも整い毛穴も引き締まった状態になっています。
ところが、皮脂の過剰分泌や乾燥などによって皮脂と水分のバランスが崩れると、毛穴は開いた状態になってしまいます。他にも加齢や紫外線など、毛穴が開く原因はさまざまあります。
皮脂の過剰分泌
お顔は体の他の部分よりべたつきやすいですよね。それは、お顔の皮脂腺が他の部分よりも大きいために、皮脂の分泌量が多くなるからです。皮脂の分泌量が多いと、分泌された皮脂に押し広げられて毛穴も拡がりやすくなりってしまいます。
特に脂性肌の方は皮脂腺が発達していることが多いので、皮脂の出入り口である毛穴も大きく広がって目立ちます。
また女性ホルモンのバランスの崩れや、ストレス・睡眠不足・脂質の多い食事などの生活習慣の乱れも皮脂の過剰分泌を促し、開き毛穴の原因となります。
乾燥
脂性とは真逆だから関係ないように思える乾燥も、実は皮脂の過剰分泌を招いて開き毛穴を作ります。
紫外線やエアコンなどさまざまな外的刺激によってお肌が乾燥すると、バリア機能が低下します。するとお肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌して、毛穴を開かせてしまうのです。
また乾燥によって肌表面の角質が硬くなると、お肌のキメが崩れて毛穴が開いたように見えてしまいます。
加齢
加齢とともにハリや弾力が失われお肌がたるむと、本来は丸い毛穴がお肌のたるみに引っ張られて縦長に伸びてしまいます。加齢によって開いた毛穴は「たるみ毛穴」と言われ、楕円形やしずく型をしていて頬に多く見られるのが特徴です。
紫外線
たるみ毛穴は加齢だけが原因ではありません。紫外線によるダメージもたるみ毛穴を作ります。
紫外線には波長の長さによってUV-A波とUV-B波があり、UV-A波は波長が長く皮膚の一番深くにある真皮層にまで到達します。真皮層まで到達したUV-A波は、お肌のハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチン・うるおい成分であるヒアルロン酸を生成する繊維芽細胞を破壊します。
コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸が減少したお肌はハリや弾力・水分が失われ、お肌のハリによって丸い形をしていた毛穴も縦長に伸びて広がってしまいます。
毛穴が詰まる原因

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開いた毛穴が目立つ開き毛穴がある一方、毛穴が詰まって目立つ詰まり毛穴もあります。
白毛穴
詰まり毛穴の初期段階が、白毛穴と言われる毛穴に「角栓」が詰まった状態です。でも「角栓」ってそもそも何なのでしょう。
多くの方が、毛穴を詰まらせる角栓は過剰分泌した皮脂の塊りだと思っているようですが、実は角栓の70%はお肌から剥がれ落ちた角質で、残り30%ほどが皮脂なんです。
乾燥などによってお肌のターンオーバーのサイクルが乱れると、うるおいがありキメの整ったお肌を作る角質にまで育つ前に、角質は未成熟のまま剥がれ落ちてしまいます。その剥がれ落ちた角質が毛穴の中に入り込んで、皮脂や汚れなどと混ざり合ってできたのが、白毛穴の元となる「角栓」です。
初めは毛穴の中にできますが、徐々に積み重なり毛穴を広げて外に出てくると、白くブツブツと盛り上がった状態になります。
黒毛穴
「いちご鼻」とも言われ鼻の辺りに黒くブツブツした物が見える黒毛穴は、白毛穴が進行したものです。毛穴に詰まった角栓を放っておくと、空気にさらられた角栓が酸化して黒ずんできます。この状態になると角栓はさらに硬くなり、取り除くのが難しくなります。
黒毛穴には、メラニン色素が沈着して黒く見えるメラニン毛穴もあります。メラニン毛穴は、毛穴の周囲がメラニンの影響で黒く見えるだけで角栓は詰まっていないので、皮膚を触るとざらっとした感じがありません。
角栓の詰まった黒毛穴とメラニン毛穴とではケアの方法が変わってきます。間違ったケアをしてしまうとお肌を傷めたり症状を悪化させてしまうことがあるので、黒い毛穴が気になる場合は、まずどちらの黒毛穴かをきちんと確かめましょうね。
毛穴をなくすルーチン

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出来てしまった毛穴の改善、また毛穴トラブルを予防するためには、日々のケアが大切です。毛穴レスの美肌を保ちたい方は、これからご紹介する毛穴をなくすルーチンを行ってみてくださいね。
毛穴をなくすルーチン:スキンケア編
毛穴をなくす毎日のルーチンとして行いたいのが、正しいクレンジング・洗顔・保湿です。毛穴トラブルで共通することは皮脂の過剰分泌です。これにはクレンジング・洗顔・保湿をきちんとすることが基本になってきます。この基本のスキンケアに加えて、毛穴のタイプごとに合ったケアをしていきます。
〇クレンジング
毛穴ケアをするためには、まずはメイクをきちんと落とすことが大切です。クレンジングはさまざまなタイプのものが出ていますが、毛穴ケアのためには、角質柔成分のグリコール酸や乳酸・角質除去成分の酵素の入っているものがおすすめです。
毛穴に詰まった角栓はなかなか取れないので、ある程度洗浄力の強い物の方が落ちやすいのですが、あまり強すぎるとお肌のうるおい成分まで洗い流してしまいます。
結果として、皮膚が乾燥してかえって皮脂の過剰分泌を促したり、バリア機能が低下してお肌の弾力が失われ、たるみ毛穴になってしまう可能性もあります。そこでクレンジングは、洗浄力もありながらの肌への負担が少ない、クリームタイプがおすすめです。
クレンジングをする際に気を付けたいのが、メイクをきちんと落とそうとしてゴシゴシ擦らないことです。摩擦によってお肌にダメージを与えると、お肌の状態をさらに悪化させたりシワの原因になったりしてしまいます。
最近話題の温感作用のあるホットクレンジングなども、毛穴ケアにおすすめです。ホットクレンジングは、お顔に塗ることでホットマスクをしている状態になり、じんわりとお肌を温めながら温感スチーム効果で毛穴を開いて、中の汚れまで落としてくれます。また毛穴が開くことで、その後の化粧水や美容液の浸透を高めてくれる効果もありますよ。
〇洗顔
洗顔でまず注意したいのがお湯の温度です。熱すぎては余分な皮脂まで落としてしまいますし、冷たすぎては毛穴が締まってしまい、毛穴の中の汚れを取り除くことができません。お湯の温度は人肌程度のぬるま湯が適温です。
洗顔料はモコモコになるまでしっかり泡立てましょう。泡になった洗顔料がクッション代わりになってお肌への摩擦を防いでくれます。
皮脂や汚れをしっかり落としお肌を清潔にすることは大切ですが、ゴシゴシ洗うのはNGです。クレンジングも洗顔もお肌への摩擦は最小限に、優しく丁寧に洗うのがポイントです。
毛穴汚れを十分に落としたいならば、洗顔前のホットタオルパックがおすすめです。ホットタオルでしばらくお顔を温めると、皮膚が柔らかくなって毛穴も開き、汚れが落ちやすくなりますよ。
【詰まり毛穴を解消したい時は】
角栓の毛穴詰まりが気になる場合は、酵素洗顔やクレイ洗顔・ピーリングがおすすめです。角栓の主な成分はたんぱく質なので、角栓を取り除くには、タンパク質を分解する働きのある酵素洗顔を使うのが効果的です。
さらに硬質化して取りにくくなった黒毛穴には、吸着力のあるクレイ洗顔がおすすめです。お肌のざらざら感が気になる場合は、ピ―リングで古い角質を取ってあげるのが効果的です。
ただし、酵素洗顔もクレイ洗顔もピーリングもいずれもお肌への刺激が強いため、毎日行うとお肌を傷めてしまう可能性があります。酵素洗顔などを使ったお手入れは、週に1回のスペシャルケアとして取り入れましょう。
〇保湿
皮脂の過剰分泌や角栓のできる原因には、お肌の乾燥が大きく関係しています。乾燥肌は皮脂が足りないんだから関係ないんじゃないの?と思うかもしれませんが、乾燥して脂分が足りないと、お肌は足りない脂分を補おうと過剰に皮脂を分泌してしまうのです。
また角栓も、お肌が乾燥することでターンオーバーのサイクルが狂って剥がれ落ちた角質が毛穴に詰まることが原因です。
そこでクレンジング・洗顔でメイクや皮脂などの汚れをきれいに落とした後は、お肌の角層をしっかり保湿してげることが大切です。
保湿化粧水はお好みの物で構いませんが、たるみ毛穴が気になる時にはハリ成分のコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸が配合されている物、メラニン毛穴が気になる場合はメラニン抑制効果のあるビタミンCが配合されている物など、お悩みに合った有効成分の配合された化粧水を使うとより高い効果が期待できますよ。
また、乾燥がひどい時には、化粧水とコットンを使った簡単パックもおすすめです。
【化粧水のコットンパック】
1.コットンがひたひたになるまで化粧水をしみ込ませます。
2.シートパック同様、お顔全体に化粧水をしみ込ませたコットンを乗せます。
3.5~10分ほどそのままにしておきます。(あまり長く置いておくと化粧水が蒸発してかえって乾燥してしまうので注意しましょう)
4.コットンを外したらハンドプレスで化粧水をお肌に優しくなじませます。
化粧水の後は必ず乳液やクリームで蓋をしてあげることを忘れずに!べたつくからと化粧水だけで済ませると、化粧水のうるおい成分が蒸発して、せっかく保湿をしたのにまた乾燥してしまいます。
化粧水でたっぷり潤わせた後は、乳液やクリームで蓋をして、お肌にしっかりうるおい成分を閉じ込めましょう。
毛穴をなくすルーチン:生活習慣
また、スキンケアだけでなく普段の生活習慣においても、毛穴トラブルを起こさないためのルーチンを行っていくと、さらに効果がアップします。
ストレスや睡眠不足・不規則な食事は新陳代謝の乱れに繋がります。新陳代謝が乱れるとお肌のターンオーバーのサイクルが崩れて、皮脂の過剰分泌を促したり、未成熟の角質が剥がれることで角栓を作る原因になったりするので注意が必要です。
〇良質な睡眠をとる
22時~2時まではゴールデンタイムと言われていて、体のさまざまな細胞のダメージを修復し栄養を与えてくれる「成長ホルモン」が分泌されます。
成長ホルモンはお肌のターンオーバーにも深く関係しています。睡眠不足で成長ホルモンが十分に分泌されないとターンオーバーのサイクルが乱れて、お肌の乾燥やハリ・弾力の低下を招き、毛穴詰まりやたるみ毛穴の原因となるのです。
ならば、睡眠時間をたくさん取ればいいかというと、そういうわけでもありません。長い睡眠時間と言うよりは質の良い睡眠が大切なのです。
お肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、入眠後3時間が最も多く分泌されると言われています。また眠りが深いほど成長ホルモンは多く分泌されると言われているので、入眠後3時間ぐっすり熟睡することが重要です。そのためには、なるべくリラックスした状態で眠るようにしましょう。
例えば
・寝る直前まで脳に強い刺激を与えるパソコンやスマホなどの光(ブルーライト)を浴びないようにする
・お部屋はなるべく暗くする(リラックスのために好きな香りのアロマなどを炊くのもいいでしょう)
・お風呂にゆっくり浸かって体を温める
・寝具は体に合ったものを使う
・食事は寝る3時間前までに済ませておく
など、身体がリラックスできる状態を作るよう心がけてみましょう。
〇毛穴ケアに良い食事
皮脂の分泌を抑え角栓を作りにくくするには、まず動物性の脂質や糖分はできるだけ控えましょう。野菜を中心にバランスの良い食事を心がけ、皮脂の働きを抑えるビタミンB1やビタミンC、皮脂の分泌を正常に保つビタミンB2・B6、お肌のターンオーバーを促すビタミンAなどを積極的に摂るといいでしょう。
毛穴をなくすルーチン:紫外線対策
しみやシワの元となる紫外線は、毛穴トラブルも引き起こします。真皮層のハリや弾力・うるおい成分を生成する細胞が紫外線のダメージを受けると、お肌の表面はたるみ、丸い毛穴は縦長に伸びて開いてしまいます。それがさらに進むと毛穴同士が繋がった帯状に見えるようになってしまうことも。
また、紫外線のダメージによってうるおいを失ったお肌は、乾燥を補おうと皮脂が過剰分泌されて開き毛穴を引き起こすこともあります。開いた毛穴に古くなった角質や汚れが溜まれば、角栓となってしまいます。
さらには、紫外線のダメージを受けてターンオーバーが乱れると、角質が剥がれずに積み重なってお肌がごわごわになったりくすんだりして、毛穴も目立ってしまいます。
そこで、毛穴をなくす紫外線対策ルーチンとしては、まず、毎日日焼け止めやUV効果のある下地を塗るようにしましょう。紫外線は夏場や晴れている時・屋外だけでなく、季節に関係なく曇りの日でもまた屋内でも窓ガラスなどを通して降り注いでいます。
夏以外や屋内なら大丈夫と安心しないで、紫外線対策は常にしておくことが大切です。さらに、外出時には帽子や日傘サングラスなどで日除けをするとより安心ですね。
また、紫外線を浴びてしまったなと思った時は、メラニン抑制効果のあるビタミンCなどを多めに摂るといいでしょう。
まとめ
シミ・シワ同様1番目立つお顔に現れる毛穴トラブルは、女性にとって悩みの種ですよね。でも、毎日のスキンケア・紫外線対策・規則正しい生活習慣をきちんと行えば、開き毛穴も詰まり毛穴も予防・改善が可能です。
毛穴ケアはすぐに効果が出るものではありませんが、毎日続けていれば必ず結果として現れてきます。今回ご紹介した毛穴をなくすルーチンをぜひ日々の生活に取り入れて、毛穴レスな美肌を目指してくださいね。